豚と人生と価値観

「皆さんは養豚場に行った事がありますか?」

私は先日、産まれて初めて養豚場に行きました。

仕事で行ったんですけど物凄い衝撃を受けました。

 

何をどう、何にどう衝撃を受けたのか、このなんとも言えない感情をどう表現して良いのか分からないのです。

なので私のできることと言ったら私が感じた事を私の感じたまま、私の思う気持ちを私の口から伝えることかと思い、今回筆をとった次第であります。

 

 

 

 

私の体験した事は全てが初めてで、全てが新鮮で、全てに衝撃を受けました。

 

本来の私の業務と言うのは人と接し、人に物を売ったりサービスを提供する事を生業としておりまして、どちらかと言うと明るい職業になるのですね。

何をもって明るいのか暗いのかは人それぞれの判断基準がありますので一概には言えませんが、私は養豚場の仕事は暗い仕事に当たると感じました。

 

私が養豚場の仕事を暗いと感じた理由が「閉鎖的」であるからです。テレビで活躍するタレントさんやモデルさん達、俳優さん達はキラキラ輝かせてるでしょ?これだと表現として遠すぎるから実感湧きませんかね? 

デパートだとどうでしょうか?伊勢丹、三越などの人、海外ブランドの店員さんは綺麗な物を身に纏い接客してるでしょ。あのような方々はキラキラした明るい世界の人と私は思っております。 

もっと身近で言えばスーパーやコンビニの店員さん。大きな声で接客してくれますよね、この方々も明るい世界の人と思っております。

 

何をもって明るい仕事、暗い仕事なのかは私の私個人の感情、考え方なのでご容赦ください。

自分でもどう表現して良いのか分からず、感じたまま、思ったままを書いてます。

 

今現在このように書き進めてて思った「明るい仕事、暗い仕事の定義」なのですが「不特定の方と接することのできる人」は明るい仕事で、それが出来ない人は暗い仕事になると思います。

 

私も普段の業務では不特定多数の方と接します。正直面倒な人が多過ぎで疲れますけど、今回見た養豚場の世界と比べると人間の方が合ってると私は思いました。

今回それを知れただけでも私にとっては非常に大きな事だったなと思います。

 

以前は工場勤務だったのですが、激務と暗い閉鎖空間によって毎日泣いてました。高校を卒業後に働き始めたんですが、朝の8時から翌日の3時(深夜)が2、3ヶ月続き、毎日飛び交う怒号、毎日重労働、毎日暗い、毎日毎日毎日。

そんな環境の中で働いており昼ご飯の時、ご飯の温かさに自然と涙が溢れ「俺は何をしてるのだろうか?」と毎日昼休憩時に考えてました。

 

それを見かねた親が強く退職をすすめてきましたので私は退職に至ったのですが、それが無ければ数ヶ月後には鬱になってたでしょう。

しかしそんな職場でも良い面もありまして、土日祝絶対に休みだし、福利厚生等その他の事はいたせりつくせりでした。

それと残業時間が半端なかったので、初任給が高卒で手取り30万超えでしたし翌月は更にでした。今となって思えば残業代がもっとあって当たり前やのにな。。。とは思いましたけどね。

 

でね、今回養豚場に訪れて感じた感情が高卒後に就職した、その職場で感じた感情と似てて凄く気持ち悪かったんですよ。

その会社の業務自体は肉体的にしんどかっただけで精神的には大丈夫だったんやけど、薄暗い所に閉じ込められるのが嫌なのでしょうね、養豚場でもそんな場所があって思い出して気持ち悪くなりました。

 

では養豚場などのいわゆる暗い仕事とは誰が向いてるのか?それは「人付き合いの苦手な方」それと「生き物が好きな人」と私は思っております。

「人付き合いが苦手な人って裏を返せば自己表現が苦手」になると思うんですよ、自己表現が苦手だから自分の殻に閉篭もる。

 

自己表現を生業とするアーティストの方も何人かは暗いと思ってます。例えば「ゴッホ」めちゃめちゃ暗いですやん、普通耳切り落とさんやろ。

このようになってくると暗い仕事云々と言うよりも「人柄じゃね?」と思ってしまいます。

 

今回お邪魔しました養豚場の従業員の方が非常に笑顔の似合う方で「感じの良さそうな方」と私は思ってましたが、私が視線を外し視線を戻した時の彼の顔が般若。

 

皆さんは「ガンつけられた、メンチ切られた」このような経験はございますか?

私の通っておりました高校は俗に言うヤンキー高校でしたので、そのようなことは日常茶飯事でしたがその時にされたメンチ切りの遥か上をいく顔を彼はしてました。

先ほど般若と例えましたけど、その三倍上ぐらいの顔してました。

 

しかしその行為をされて私が感じたのは何と言いますか「部外者は去れ!」「俺人間嫌い、人間喰う」みたいな何と言うんかな、ある種の品定めと言ったら良いのかな?そのように感じました。

 

酪農という仕事はコミュニケーション力の欠如した人がその仕事をしてると私は思ってました。それはあながち間違いではないのかも知れませんが本当は違うと思います。(思いたい) 

彼が厳しい顔をした本当の理由は「感染病等」に対して最新の注意を払ってただけなのかも知れません。

 

酪農家と呼ばれる人達はそういった事に対してめちゃめちゃ気を使ってます。

例えば鳥インフルエンザ、それが出たら養鶏の方は1000万以上の単位の損失、下手したら倒産というリスクがありますのでめちゃめちゃ厳しいです。

だから彼は般若を超える、鬼を超える顔をしてたのかも知れません。そう考えると彼は非常に仕事熱心で責任感のある男という事になります。

 

生き物の命を扱う仕事なので責任感と言うのは明るい職業の何十倍も強いと思います。豚の命と我々食べる側の命を守るのが酪農家であります。

そう考えると何が明るい仕事で、何が暗い仕事なのか、何が優れた仕事で、何がしょうもない仕事なのか優劣をつけること自体が間違いではないでしょうか?

我々消費者は生産者の皆様によって生かされておりますので、その方々を馬鹿にする事自体がナンセンスであり、それよりも日々感謝しなければなりません。

 

 

では何故酪農家などの肉体労働者達を馬鹿にするのでしょうか?それは「3K」と言う言葉が原因のように思います。「キツイ、汚い、臭い」これが3K、分かります?彼らを見てこのように思ったことあるでしょ?今の時代はなんと言うのか知りませんが私の時はこれでした。

 

ツイッター界隈では仮想通貨やなんやで「億りたい」といった訳分からん発言の方を多数見かけますが、仮想通貨だけが億に到達する方法ではありません。

先ほど話した3Kを地でいったのが私の祖父であります。戦争に行き精神を病み、学は無く、それでも真面目に働いて母や叔母を大学まで進学させ、土地を大量に所有し、現在価格だと億超えの家を建て、貯金は余裕で億を超え、そんな祖父の職業は「農家と土木」でした。

 

皆が嫌う3Kで資産は億を超え、貯金総額も億を超えてますが、これでもまだ「仮想通貨が優れてて3Kキモーイ」とか思ってるのでしょうか?

そんな祖父の生き方を人は馬鹿にするかも知れませんが、私は尊敬しております。真面目にただひたすら真面目に社会や国に尽くしてきた結果が億なので「天は見てるんだな〜」と思ったりします。

 

話戻して3Kですが、昔からある汲み取りの仕事などのいわゆる汚れ仕事や誰でも出来る仕事、人が忌み嫌う仕事だから人はやりたくないのだと思います。

勿論好きでやられてる方も居てると思いますが、今回お邪魔した場所ないし出会った彼は何となくですが人が嫌いで、他人との接触を基本的には嫌ってる人のように思います。閉ざされた村社会のような過疎のような、自ら孤立を望んでる人達。

 

ツイッターにて過敏性腸症候群(IBS)のアカウントを私は開設しました。でね、IBSって精神的に病んでくるんですよ、ゆっくりゆっくり毎日毎日私の精神を蝕んでいくんですね。私と同じように精神を病んだ方がツイッターには結構居るように思います、世界にも日本にも沢山居てると思います。

そんな他人との接触を嫌う人、鬱の人(鬱を知らないのでなんと言えないけど)は酪農家として勤務してみてはどうでしょうか?

 

生き物相手の仕事なので「めちゃめちゃ大変」だし「めちゃめちゃ厳しい」と思いますが、その反面「半端ないやり甲斐は感じる」と思います。

私も過去にスイミングスクールの先生をさせて頂いておりましたので、子供達の命を預かっておりました。業務としては大変ですが大変やり甲斐のある仕事でしたので、命を預かる職業の大変さや、やり甲斐は理解してるつもりです。

 

「自分なんて」「私なんて」「何したら良いんだろ?」「やりたい事が見当たらない」「必要とされてない」「死にたい」などのネガティブな感情を抱いてる皆様、是非酪農家として勤めてみてはどうでしょうか?

ペットセラピーは動物との触れ合いで癒す事が可能だそうですので、その側面からも酪農家として働いてみる事をオススメします。

 

人生の何が正解で何が良いのかは、人それぞれの感情や持ってる物差しによって大いに変わるものです。今自分が不幸と感じるのならそれを幸福に変えたら良いだけです。

何処にやり甲斐を見出すかは人それぞれなので「人と接するのが苦手」「動物が好き」「やり甲斐が欲しい」このように考えてる方は是非酪農を!

 

私はやりません。3Kが理由ではなく単純に向いてません。人と接するのが好きですし、元来お喋りなのです。あーだこーだ毎日話してますし、意見のぶつけ合いをしてます。(大体の人はスーと逃げる)

暇あれば脳内で自問自答してますし、考えたり話したりが好きなのです。豚は話してくれません。意思疎通、考えるな感じろ!と仰るのかも知れませんが、私は話したいです!ボディーランゲージででも会話がしたいですね。

 

どちらかと言うとこちらが本音かも知れません。

「動物が怖い」皆さんは犬飼ってますか?動物を沢山飼ってますか?それなら酪農家やりましょ。私は動物が嫌いなんですよ(特に犬)「何故か動物に嫌われるのです」

犬と出会えば吠えられ、追いかけられ、噛まれ。A君が撫でる噛まれない、B君が撫でる噛まれない、C君セーフ、Dちゃんセーフ、私はアウトー!!ってめっちゃ噛まれました。甘噛みではありません、手のひら貫通、腕貫通に足を縫った、全力噛みです。

 

ですので、躾の悪い犬やその飼い主を見てるとヘドが出ます。今度噛まれたら裁判して賠償金でウハウハしたいと考えてますができれば、それをしたくないのでキチッとゲージに入れたり、首輪したりしてもらいたいです。

 

可愛い愛犬を可愛い可愛いで膝の上や放し飼いするのは自由ですけど、私は殺処分を強く望んでしまいます。それこそ飼い主に対して子孫末裔まで損害を被るような賠償金請求をしたいと思ってるぐらいです。

 

でね、皆さんは豚を直接見た事あります?手を伸ばせば触れる距離で見ました?今日行った養豚場では豚が大量に居てるんですけどね、豚って超デカイの!!あーこれ無理だと思った。

なんて言うのかな、ハッキリ言うと豚ってキモい。千と千尋の神隠しに出てくるような豚ってデカイやん、あんな感じ。

 

それとね、豚ってめっちゃうるさい。みんなが想像する豚の鳴き声って「ブーブー」だったり「ブヒブヒ」やと思うんやけどそれって多分子豚の話やと思うんやわ。

本当の鳴き声は「もののけ姫に出てきたイノシシ」と一緒で「プギャーーー」と掠れた声で鳴くねん。それとずーっと何かしら鳴いてて、話してんかな?と思うぐらいずっと鳴いてるから超うるさい。

 

それと堆肥の匂いかな?発酵してたから豚か何かのフンだと思うんだけど、アンモニア臭がキツくて目と鼻がやられて他の匂いが分からんくなった。

それに元々動物が嫌いだし、豚をキモいと思ったし、大きい生物怖いし、うるさいと思ったから俺は酪農家向いてない。

 

そう、それとね豚ってモーツァルトなどのクラシック音楽を聴くねんで、知ってた?何がどう作用するのか知らんけど、柔らかお肉になるのだろうね。

 

 

私達、IBS患者は非常に沢山の食材の中から自らに合う食材、合わない食材を良く吟味し食しております。

 

世の中では「飯テロ」が繰り広げられておりますが、私達は色んな飯テロを我慢しております。美味しそうな牛肉、肉を大量に食す、ワサビがアクセントになりより美味しいお寿司、辛いけど美味いと言われるタンメン、サクサク天ぷらで日本酒など、ありとあらゆる美味しい物を私達は食べておりません。

食べたら次の日もしくは数時間後に下痢ないし、腹部膨満を感じ苦しいのです。何事にも耐え難い、例え難い苦痛なのです。

 

そんな状況の中、今回訪れた養豚場にて私は酪農家を馬鹿にしつつも、酪農家のありがたみを体験し(片鱗)日々当たり前のように店頭に並ぶ食材の数々は3Kと呼ばれる方や今回訪れた養豚場の方達の努力あってのもの、そして調理してくれる方が居てるから食べれるのだと感じました。

 

目の前に食事が並ぶことは「当たり前ではありませんし、当然でもありません」そのことを肝に銘じ、日々感謝しながら有り難く頂戴せねばなりません。

 

その為にも食事の前には「いただきます」

食後には「ごちそうさまでした」

 

その事を強く思った養豚場訪問でした。

 

おわり

 

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